メルセデスF1チームのCEOを務めるトト・ヴォルフが、4月19日に決勝が予定されている今季のF1第4戦中国GPのために上海に行く準備を進めていることを認めた。
中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる死者はすでに1000人を超えており、地元中国の関係当局もスポーツイベントの開催を規制する状況となっている。
そして、3月21日に中国の三亜市で開催が予定されていたフォーミュラEのレースはすでにキャンセルとなっている。
だが、10日(月)に2020年型F1マシンのカラーリングを先行発表したメルセデスのヴォルフは次のように語った。
「フォーミュラEはレースをキャンセルしたが、それは我々のグランプリの4週間前に行われることになっていた」
「しかし、我々は中国に行くことができるだろうという希望を私は強く持っているよ」
「実際のところ、この取材の後、私は中国大使館に行ってバイオメトリック・スキャン(生体検査)を受けることにしているんだ」
中国へのビザ申請手続きに言及しながらそう語ったヴォルフは次のように続けた。
「現時点では、あらゆることが我々は中国に行くことになるだろうと示しているよ」
「もし開催されないということになれば残念だよ。昨年は観客席も満席だったしね。中国は非常に重要なファン市場になっているし、レース前後には上海でいくつかの素晴らしい活動を計画しているんだ」
「もちろん、健康問題が一番重要だし、この状況がすぐに沈静化されることを期待しているよ」
ヴォルフは、仮に4月に予定されているレースが実施できない場合、単純にキャンセルしてしまうのではなく、開催日を延期してでも中国でレースが開催できることを望んでいると次のように付け加えている。
「我々はいつものように準備するよ。我々がリスクはないと考えているということではないがね」
「だが、1年中ずっと中国に行かないのは関係者全員にとって残念なことだよ」