F1中国GPの開催日程が変更されることになるかもしれないと報じられている。
F1を始めとする多くのモータースポーツの統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)は2日(日)に声明を発表し、3月21日(土)に中国の三亜市で開催が予定されていたフォーミュラEのレースをキャンセルしたことを明らかにした。
もちろん、これは現在猛威を振るっている新型コロナウイルスによるものだ。FIAが出した声明には次のように記されている。
「フォーミュラEは必要な措置を講じることとした。移動するスタッフや選手権関係者、そして観客の健康と安全を守ることが最も重要だからだ」
ここまでに少なくとも360人の死亡が確認されたと伝えられているコロナウイルスだが、状況は日に日に悪化しているのが現状だ。
こうした中、4月19日(日)に上海で決勝レースが予定されているF1第4戦中国GPの開催も難しいだろうとの見方が広まりつつあるが、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』は次のように報じている。
「上海の主催者は9月27日に行われることになっているロシアGPとレース日程を入れ替えようと試みている」
だが、ロシア自動車連盟はまだ正式な要請は受け取っていないと『Speed Week(スピードウィーク)』に答えたという。
実際のところ、9月末に予定されているレースを突然4月にずらすとなれば、チケット販売を始め、さまざまな準備に大きな影響が及ぶのは間違いない。また、単に中国GPの開催日程を後ろにずらすにしても調整すべき事項が山ほど出てくるのも間違いなく、いずれにしてもそう簡単に実現できる話ではないだろう。
ともあれ、FIAも次のようにコメントしており、中国GPのキャンセルもしくは日程変更を視野に入れているのは間違いない状況だ。
「FIAは今後のレースカレンダーを検証し、もし必要であれば、世界的なモータースポーツ・コミュニティと多くの市民を保護するために必要なあらゆる措置を講じていく」