F1ブラジルGPのプロモーターを務めるタマス・ホニィは自分たちのグランプリがリオデジャネイロに奪われるとは考えていないようだ。
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サンパウロのインテルラゴス・サーキットは2020年までF1開催契約を結んでいる。だが、サンパウロが経済的問題を抱えている中、2021年にはブラジルGPがブラジル最大の観光都市として知られるリオデジャネイロに移るのではないかとのうわさがささやかれている。
そうした中、2021年以降もF1カレンダー残留を目指すインテルラゴスとF1オーナーであるリバティ・メディアとの話し合いが続けられている。
ホニィは、ブラジルGP開催地がリオデジャネイロに移る可能性があるという報道に関し、必要以上に心配してはいないとフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「あの(リオデジャネイロの)プロジェクトに関してコメントしようとは思わない。それほど深刻な問題だとは思っていないからね」
「その背後にいる人物のことは知らないし、彼の善意を疑っているわけでもない。だが、今後4年か5年の間にあの場所にサーキットを建設することはできないよ」
「それは単に資金の問題だけではなく、関連当局の問題でもあるんだ。あの場所は以前は軍隊の基地として使われていたところだし、まずは埋められている不発弾を撤去することが必要となる」
「そのことについては話をする意味さえないよ」
さらに、今週イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じたところによれば、インテルラゴスはリバティ・メディアとの間に結ばれている合意文書に含まれている条項によってその地位が保全されているかもしれないという。
いずれにせよ、ホニィはインテルラゴスと、2017年からバーニー・エクレストンに代わってF1運営に携わるようになったリバティ・メディアとはいい関係にあると考えている。
「そう期待しているよ。実際のところ、我々にはそれほど多くの関係があるわけではないがね」
「チェイス・キャリー(F1最高責任者)がここにやってきたし、我々はコーヒーを飲みながらありとあらゆることについて話をしたよ。それは非常によかったよ。だが、我々の関係はまずは契約あっての話なんだ」
「私は、彼らにとってはここでやることが非常に重要だと思っている。ブラジルGPは南アメリカ大陸で開催される唯一のF1だし、大勢の観客が入る素晴らしいサーキットで実施されている。そしてこの街は南半球において最も重要な経済の中心地なんだ」
そう語ったホニィは次のように付け加えた。
「だから、私は彼ら(リバティ・メディア)にとってここは非常に重要だと思っているよ」