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“かなり遅くなる” 2021年のF1マシンを懸念するフェルスタッペン

2019年11月01日(金)16:46 pm

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、2021年のF1カーが現在よりもかなり遅くなると見込まれていることを懸念しているようだ。

今週末にF1アメリカGP(3日決勝)が行われるオースティンで2021年に導入される新たなレギュレーションが発表された。

そして、新技術レギュレーションにおいては、現在よりもオーバーテイクのチャンスを増やすために空力面が大幅に見直されF1マシンの外観も大きく変わることになる。

だが、うわさによれば、この新レギュレーションによるF1マシンは現在のものより1周あたり6秒も遅くなるというシミュレーション結果が出ているようだと言われている。

フェラーリの元設計責任者であり、現在はF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の技術部門に所属しているニコラス・トンバジスは、2021年のF1マシンは実際のところ現在のものより1周あたり3.5秒ほど遅くなるだろうと語り、次のように付け加えている。

「だが、我々はそれが重要な要因であるとは考えていない。我々としては主要な目標はレースができるようにすることだと感じているんだ」

F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンも、2021年のF1マシンのペースは2016年当時のレベルに戻ることになるだろうと語り、次のように続けた。

「2016年から2017年にかけてダウンフォースが非常に増大された。それは、F1マシンを速くしよう、F1をよりよいものにしよう、という目的のためだった」

「だが、実際には状況はさらに悪化してしまった。お互いに戦うことができないクルマになってしまったからだ」

だが、2015年に当時17歳でトロロッソからF1デビューを飾り、今年で5年目のF1シーズンを迎えているフェルスタッペンは次のように語った。

「あのころのクルマは今のものに比べるとまったくドライビングを楽しめなかったよ。もちろん、僕たちは追いかけやすいクルマにするためには中道的なやり方を見つける必要があるし、クルマもシーズンを通じて改善されていくだろう」

「だけど、今よりもせめて2秒か3秒以内(のスピードダウン)にとどめて欲しいと思う。4秒か5秒というのはあまりにも遅すぎるし、それは僕たちが望んでいるものではないよ」

フェラーリのセバスチャン・ベッテルもこの件に関してはフェルスタッペンと同意見のようだ。

「僕は2017年が間違いだったとは思っていないよ。間違っているのはクルマが常に重くなり続けていることだよ」

オースティンでは2021年型F1マシンのデザインも発表されたが、それに関しても現時点ではあまり評判がいいとは言えないようだ。

だが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はその外観に関してはあまり心配していないと次のように語っている。

「実際のところ、僕は好きだね。それにエンジニアたちが仕事に取り組み始めれば、もっとアグレッシブな外観になっていくよ」

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