最近、F1ルールが大きく変わる2021年に向けて、複数のチームがF1に新規参入することを目指しているようだと報じられていた。
だが、F1オーナーのリバティ・メディアは3日(木)に声明を出し、現在本格的に参入を検討しているチームはないことを明らかにした。
これまでに報じられていたところによれば、イギリスのシルバーストンに本部を置くパンテーラ・チーム・アジア、そしてロシアの大富豪ボリス・ローテンベルクが率いるSMPレーシングがF1参入を検討しているようだと言われていた。
最近ではさらに、F2などにエントリーしているスペインのカンポス・レーシングのF1参戦もありえるのではないかと言われている。
だが、F1公式サイトに掲載されたリバティ・メディアの声明には次のように記されている。
「最近、いくつかの組織が2021年以降F1世界選手権に参戦したいと望んでいることを示唆する報道が行われた。F1としては彼らが関心を抱いていることには感謝するものの、新チームの承認に関してはいかなる人物や企業との間にも真剣な話し合いが行われていないことを明確にしておく」
現時点ではまだ2021年以降のF1レギュレーションが確定していないこともあり、そういう意味ではまだ“真剣な”話し合いができる段階には至っていないという側面もあるだろう。
だが、F1に参戦しようと思えば少なくとも複数年の準備期間が必要になることは確かであり、現状からすれば2021年に新規F1チームが登場する可能性は極めて低いというのが現実だろう。