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「今のベッテルはキャリア終盤のミハエル・シューマッハと似ている」とデビッド・クルサード

2019年07月16日(火)19:28 pm

イタリアのメディアによるセバスチャン・ベッテルへのバッシングがさらに強まっている。

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今季のF1第7戦カナダGPではポールポジションを獲得し、レースでも終始トップを走行していたベッテル。だが、ほぼ手中に収めたかに思われた勝利をペナルティーで失ったことがショックだったのか、ベッテルは続く第8戦フランスGP、第9戦オーストリアGP、そして先週末のイギリスGPでは予選決勝ともにチームメートのシャルル・ルクレールに敗れるという結果に終わっている。

しかも、イギリスGPの舞台となったシルバーストン・サーキットではルクレールがドライバー・オブ・ザ・デーに選出される素晴らしい走りを見せて表彰台に上った一方、ベッテルはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に追突するミスを犯し、ポイント獲得もできずにレースを終えている。

こうした状況を受け、フェラーリの地元イタリアのメディアはもはや完全にベッテルを見限ってしまったようだ。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、「フェラーリには新たなリーダーが誕生した」と書き、次のように付け加えている。

「ルクレールは闘争的かつ精力的だ。そしてついにフェラーリファンの心をつかんだ」

「ベッテルはフェラーリが望んでいるドライバーではないことを示した。もはや何かが機能していないのは明らかだ」

『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』も次のように書いている。

「ベッテルはまたも動転してしまった。その一方で若いルクレールは常に威信を増している」

『La Repubblica(レプブリカ)』は次のように付け加えている。

「星の王子さまのルクレールがドライバー・オブ・ザ・デーに輝く一方、ベッテルにはもうずっと以前から4度F1チャンピオンとなった面影はない」

さらに、ベッテルを擁護するフェラーリ代表のマッティア・ビノットに対する不満も現れてきているようだ。

「マラネロ(フェラーリ)よ、我々は問題を抱えている」と呼びかけた『La Stampa(スタンパ)』は次のように続けている。

「ビノットはまるで兄のようにベッテルを擁護している。だが、ドライバーによる危機は終わりがなさそうに見える」

こうした中、かつてマクラーレンやレッドブルで活躍したデビッド・クルサードは、ベッテルの母国ドイツのメディアに対し、今のベッテルを見ているとキャリア終盤を迎えたころのミハエル・シューマッハを思い出すと次のように語った。

「キャリア終盤にはミハエル・シューマッハもほかのクルマにぶつけ始めていた。そして最終的に彼は自分もほかのドライバーたちと違わないことに気付いたんだ」

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