今季F2シリーズに参戦しているロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンが、最近うわさに上っている父親によるウィリアムズ買収の件について語ろうとはしなかった。
昨年GP3シリーズをランキング3位で終えた20歳のマゼピンは、今年はF1直下のカテゴリーであるF2に挑戦している。
だが、ここまで2ラウンドを終えた時点で、マゼピンはまだ4ポイントしか獲得できておらず、ランキングは20人中の15番手と低迷している。
だが、マゼピンには強力な支援者がいることが知られている。ロシアの大富豪である父親のドミトリー・マゼピンだ。ドミトリーは昨年フォース・インディアの買収に動いていたことが明らかとなっているが、最近では低迷するウィリアムズの買収に動きだしているようだともうわさされている。
そして、ドミトリーは財力に物を言わせて今シーズン中に2017年仕様メルセデスF1マシンを使ったプライベートテスト走行を何度か行うチャンスを息子に与える準備をしているとも言われている。
そのことについて母国ロシアの『Championat(カンピオナ)』から質問を受けたニキータは次のように答えた。
「僕はその情報が事実かどうか確かめたことはないんだ。だから、残念だけどそのことについて何も言えることはないよ」
だが、ニキータは、自分はいつでもF1に行ける状態にあると次のように続けている。
「僕はF1に行く準備は整っているよ。だけど、現時点では十分な結果は残せていないし、契約もない」
さらに、父親のドミトリーがウィリアムズ買収に動いているとのうわさについて質問されたニキータだが、これについても次のように答えを濁している。
「僕に言えることは、僕と父とは普通の関係にあるけれど、F1チームに関する話はしないってことだけさ」
「それはビジネスの問題だし、僕が興味を持っているのはレースだからね。もちろん、僕も父から助言を受けることはあるよ。だけど、それ(ウィリアムズ買収問題)は僕の責任範囲ではないんだ。僕の仕事は、僕自身のやるべきことをして表彰台に上ることさ」