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フェラーリ有利の下馬評にも「焦る必要はない」とメルセデスのボス

2019年03月12日(火)5:05 am

メルセデスF1チームを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフが、2019年F1シーズンにもこれまでと同じような取り組み方をしていくだけだと主張した。

2014年から昨年まで5年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占し続けてきたメルセデスだが、バルセロナで行われた今年のプレシーズンテストではフェラーリに後れをとっていることが明らかとなるとともに、ホンダエンジンを搭載したレッドブルにも先行を許しているのではないかとさえ考えられている。

レッドブル首脳のひとりヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は母国オーストリアの『APA通信』に次のように語っている。

「我々はフェラーリからはコンマ2秒か3秒の差を付けられているが、メルセデスよりはコンマ2秒前にいるよ」

だが、ヴォルフはフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に対し、自分たちは心配などしていないと次のように語った。

「昨年も純粋なパフォーマンスの面でフェラーリに後れをとったことは何度かあったし、勝つためにしのぎを削る必要があった」

「我々にとって最大の挑戦を迎えているだけに、まずは自分たち自身のことを詳細に調べ、すべてを最適化していくことが必要になるだろう」

しかし、ヴォルフはフェラーリに勝とうとするがあまり、焦ってしまってはならないと考えている。

「やり過ぎることがないよう気をつける必要がある。それはリスクを伴うからね。私の周りには最高のチームがある。いつもと同じやり方で進めていく必要があるだけだよ」

そう語ったヴォルフは次のように結んでいる。

「そこには山がある。だが我々は登り方を知っている。我々は偶然に5回F1チャンピオンになれたわけじゃないからね」

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