メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、2019年のタイトル争いはこれまで以上に熾烈なものになると予想している。
2018年シーズンも、メルセデスが5シーズン連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得。2014年以降君臨し続けているトップの座を守ることに成功している。
だが、シーズン前半には最大のライバルであるフェラーリがかなりの強さを示し、ほぼ互角の状態となっていたのも事実だ。
■2019年もフェラーリが最大のライバルに
ヴォルフは、2019年もフェラーリが再び強さを発揮してくるのは間違いないと次のように語った。
「フェラーリは昨年非常に調子を上げてきたし、我々のパフォーマンスレベルはかなり拮抗していたと思う」
「最終的には我々の方に小さなアドバンテージがあったものの、彼らは恐るべきライバルとなったよ」
■レッドブル・ホンダも要警戒
ヴォルフはさらに、ルノーと決別し、ホンダエンジンを搭載することになったレッドブルも警戒しなくてはならないと考えている。
「レッドブルとホンダもそれに加わってくるかもしれない」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「だが、新しいレギュレーションが導入されることもあり、ほかにも強さを示すチームが出てくる可能性もあるだろうね」
■ルノーも大幅に進歩?
その有力候補筆頭はルノーだろう。だが、マネジングディレクターとしてルノーF1プロジェクトを統括するシリル・アビテブールは、現時点では具体的な目標を発表できる段階ではないと次のように語った。
「シーズンが始まるときに我々の目標を発表することになるだろう。だが、それには我々が進歩し続けることを期待する必要がある」
2019年シーズンに向けたルノーの進歩のひとつは、昨年までレッドブルに所属していたダニエル・リカルドを獲得できたことかもしれない。
アビテブールもリカルドについて次のように語った。
「ダニエルが我々のチームづくりを完成させる上で重要な役割を演じてくれることを期待しているよ。彼がレッドブルにおいてコース上のみならずクルマを降りているときにも重要な役割を演じていたようにね」