メルセデスF1チームのエンジニアリングディレクターを務めるアルド・コスタが、2019年仕様エンジンにトラブルが発生したと報じられたのは「誤解」によるものだと主張した。
少し前にメルセデスを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、ファクトリーで行ったテストで2019年仕様F1エンジンにトラブルが発生してしまい、今後の開発に向けてちょっとしたつまずきを抱えてしまったと語っていた。
■初期トラブルはめずらしいことではない
だが、これに関し、コスタはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「それはちょっとした誤解によるものだったと私は思っている」
「新しいコンセプトによる新たなエンジンをベンチテストを行ったときにはうまく行かない部分だってあるものさ。だが、それは何も大きな問題ではないんだ」
■2019年の戦いはさらに激しいものに
そう主張したコスタだが、2019年はフェラーリやレッドブルとの戦いはさらに激しさを増すだろうと次のように付け加えた。
「フェラーリは間違いなく我々にとっての強敵となるだろうし、私はレッドブルもそうなるかもしれないと思っている。彼らが常に新しいホンダエンジンに関していい話ばかりしていることを考えればね」
■フェルスタッペンにはまだ改善すべき点あり
だが、コスタは来季レッドブルのナンバー1ドライバーとなるマックス・フェルスタッペンがタイトル争いに加わってこられるかどうかは疑問だと次のように付け加えた。
「彼には才能があるし、速い。だが、彼が(ルイス)ハミルトンのような勝てる武器になるためには一貫性をもっと改善する必要があるよ」
さらに、2019年にはテクニカルアドバイザーに就任し第一線から退くことになっているコスタは、2018年シーズンはメルセデスにとっては厳しいものだったと次のように語った。
「確かに、我々にとっては(2018年は)完璧な年ではなかった。タイヤの理解に苦しんだし、その部分においてはレッドブルの方が我々の上を行っていた。我々の信頼性は高かったものの、非常によかったというわけでもなかったよ」