F1カナダGPの主催者が、自分たちのレースが開催危機に陥ることはないと主張した。
F1オーナーであるリバティ・メディアの指名を受けて2017年からF1最高責任者となったチェイス・キャリーは、いかに伝統を有するグランプリであっても今後の開催継続が保証されているわけではないとしている。
だが、モントリオールで行われているカナダGPに継続の危機はないのかと質問されたレース主催者のフランソワ・デュモンティエは『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように答えた。
「ありえないね」
「私もチェイスのコメントは読んだが、いくつかの理由により、それで不安になることなどなかったよ。まず、我々には2029年まで有効な長期契約がある」
「多分、それは彼が結んだ初めての契約だったんじゃないかな。モントリオールはカレンダーの中でも重要な位置を占めている。北アメリカで2つだけ行われているレースのひとつだからね」
「確かに、彼ら(リバティ・メディア)はアメリカでのレースを増やしたいと思っている。だが、その基盤は我々なんだ。だから、我々がそれについて不安を抱えているとは思わないよ」
ヨーロッパにおいても、伝統的なF1サーキットとして知られるシルバーストン(イギリス)、ホッケンハイム(ドイツ)、モンツァ(イタリア)などが今後のF1開催継続が不透明な状況になっていることが知られている。
だが、デュモンティエはそうしたサーキットの将来についても楽観的な考えを抱いているようだ。
「きっと彼らも合意点を見いだすことができるはずだよ」とデュモンティエは語った。