F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1の現状に強い不満を感じているようだ。
現在F1には全部で10チームがエントリーしているが、実際のところメルセデス、フェラーリ、レッドブルのいわゆる3強チームとそれ以外のチームの差が極めて大きくなってしまっている。
実際のところ、2018年シーズンにトップ3チーム以外のドライバーが表彰台に上ったのは第4戦アゼルバイジャンGPでのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)のみ、2017年も同じアゼルバイジャンGPでのランス・ストロール(ウィリアムズ)のみ、2016年もペレスが2回、ダニール・クビアト(トロロッソ)が1回の合計3回のみとなっている。
こうした状況に、現在のF1は事実上2つのカテゴリーに分かれてしまっていると考えているドライバーも少なくない。
2009年にジェンソン・バトンを擁して自身のチームであるブラウンGPでタイトルを獲得した経験を持つブラウンもこうした状況を改善しなくてはF1に未来はないと考えている。
「これはFIA(国際自動車連盟)やチームたちと一緒に取り組んでいかなくてはならない問題だ」
『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語ったブラウンは、次のように付け加えた。
「現在いくつかの異なる解決策が検討されている。だが、我々全員がこういう形で続けるわけにはいかないということを受け入れるべきだ。F1の未来はそれにかかっているよ」