「マクラーレンは2019年にはどん底から這い上がるはずだ」
そう考えているのは、かつて2度WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンとなったカルロス・サインツだ。
そのスペインの英雄と同じ名前の息子は現在ルノーで走っているが、2019年にはマクラーレンに移籍することが決まっている。
サインツsnr.は、今季ルノーでチームメートのニコ・ヒュルケンベルグに差をつけられてしまった息子のサインツjr.について母国スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。
「最初のころはカルロスにとってクルマを理解するのが難しかったんだ」
「彼はいい感触を得ることができなかったんだ。感触さえよければ、コンマ1秒か1.5秒を稼ぎ出すことができるんだ」
56歳のサインツsnr.は、それでも息子はシーズン後半にはだいぶ調子を上げてくることができたと語り、そして今では2019年にマクラーレンでさらなる活躍ができることを期待していると付け加えている。
だが、イギリスの名門F1チームであるマクラーレンはホンダからルノーにエンジンをスイッチした今季も低迷が続いている。
しかし、サインツsnr.は、マクラーレンは現在どん底状態であり、あとはここから上に向かって這い上がるだけだと考えている。
「ルノーエンジンに替えたことで彼ら(マクラーレン)は少なくともルノーのワークスチームよりは上に立つだろうと誰もが考えていたが、そういう形にはなっていない」
「だが、私はマクラーレンには有能な人材がいると心から思っている。彼らはいまどん底の1年を過ごしている状態だと考えたいし、それに対応できるだけの力を持ったチームだよ」
そう語ったサインツsnr.は次のように付け加えた。
「あのチームにはこう言っている人たちがいるよ。『エンジンのせいではなかった。我々が間違ったことをしていたんだ。こんなことはもうたくさんだ。来年に向けて、我々は正しいやり方でスタートするつもりだ』とね」