今季のF2選手権で現在ランキング4番手につけているニック・デ・フリースが、うわさにのぼっているウィリアムズ加入の可能性はないと語った。
F1において通算9回のコンストラクターズタイトル、7回のドライバーズタイトル獲得という実績を持つ名門チームのウィリアムズだが、今季は現在ランキング最下位に位置するなど低迷が続いている。
今季限りでタイトルスポンサーのマルティニもF1での広告宣伝活動から撤退することになっており、ウィリアムズにとって一番の問題が運営資金をどう捻出するかだ。
すでにウィリアムズではメルセデスのジュニアドライバーであり、今季のF2選手権でランキングトップに立っているジョージ・ラッセルを2019年に起用することを決定している。
しかし、もうひとつのシートには多額のスポンサーマネーを持ち込めるドライバーを乗せたいと考えており、現時点ではまだラッセルのチームメートは確定していない。
一時は現在リザーブ兼開発担当ドライバーを務めているロバート・クビサや、フォース・インディアのシートを失うことになったエステバン・オコンの起用も検討されていたようだが、現時点においてはより多くの資金持ち込みが可能となるメキシコ人ドライバーのエステバン・グティエレスやオランダ出身のデ・フリースが有力候補となっているようだと報じられている。
マクラーレンのジュニアドライバーとしても知られるデ・フリースだが、今季はF2シリーズと掛け持ちでWEC(世界耐久選手権)のLMP2カテゴリーにも参戦しており、最近ではオランダの大手スーパーマーケットチェーンである『ジャンボ』がスポンサーについたとも報じられている。
最近のうわさに関して質問を受けた23歳のデ・フリースは次のように語った。
「メディアは僕やジャンボとウィリアムズの関係についてのうわさを伝えている」
「はっきりさせておきたいんだけど、ジャンボは今も、そしてこれからも僕のキャリアに投資することはないよ」
「もちろん、僕たちもキャリアにおけるチャンスに関しては総合的に目を向けている。だけど、これ(ウィリアムズ)は明らかに僕たちの指針や戦略とは合致しないよ」
そう語ったデ・フリースは次のように付け加えた。
「もうすぐ僕の今後の計画を発表できると思うよ」