F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンが、ミック・シューマッハはF1昇格を急ぐべきではないと語った。
7度F1王座についたミハエル・シューマッハを父に持つ19歳のミックだが、ヨーロッパF3選手権2年目の挑戦となった今季中盤から圧倒的な強さを発揮し始め、残り3レースを残してランキング2番手のドライバーに49ポイントもの大差を築いてF3タイトル獲得にほぼ王手をかけた状態となっている。
そんなミックには、2019年にF1へ昇格してもやっていけるのではないかとの期待が混じった声もある。
だが、かつて技術トップとしてミハエルとともにフェラーリで活躍していたブラウンは、ミックはF1に昇格するためにもう少し下位カテゴリーで経験を積むべきだとロシアの『Tass(タス通信)』に次のように語った。
「彼が非常にうまくやっているので私もワクワクしているよ。いい思い出がたくさんあるからね」
「だが、私は彼がF1に行けるようになるまで、もう少し段階を踏んだ方がいいと思っている」
「しかし、ミックは若いながら非常に大人だし、私は彼自身もF1ドライバーになるにはまだもっと力をつける必要があることを分かっていると思うよ」
そしてブラウンは、ミックは来季F1直下のカテゴリーであるF2に進むのが理にかなったやり方だろうと考えている。
「もしミックがF1に備えて的確な準備をしたいと望むのであれば、F2が彼にとって論理的ステップになる」
そう述べたブラウンは次のように付け加えた。
「今ではF2とF1のコラボレーションも以前よりも密接だし、彼もたくさんのサーキットを学ぶことができるからね」