F1日本GPが行われる鈴鹿サーキットで4日(木)、フェラーリがホスピタリティにいる全員に退室を要求し、完全密室にして厳しい表情でミーティングを行った。
■フェラーリ主要メンバーのミーティング
木曜日12時すぎ、鈴鹿サーキットのフェラーリ・ホスピタリティテントにセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、マウリツィオ・アリバベーネ代表ら主要メンバーが集まった。
その場にいた主要スポンサーであるフィリップモリスのメンバーにも退出を求め、完全密室にしてのミーティングを決行した。
F1ロシアGPでメルセデスの完敗したフェラーリ。一部ではFIA(国際自動車連盟)がPU(パワーユニット)に設置したセンサーが原因で速さがなくなったとも言われている。
マウリツィオ・アリバベーネ代表が会話を進め、セバスチャン・ベッテルは終始厳しい表情でそれを聞いていた。
一方、今季限りでフェラーリを出るキミ・ライコネンは表情を変えず、時折、手元の携帯電話をチェックしている様子だった。キミ・ライコネンにサポートに回るよう要請したのかどうかは分からないが、今のフェラーリの状況を考えればそうせざるを得ないだろう。
■もう負けられない
ドライバーランキングでは、1位ルイス・ハミルトン(メルセデス)の306ポイントに対して、2位セバスチャン・ベッテルは256ポイントと50ポイントもの差をつけられて鈴鹿入りしている。
コンストラクターランキングでは、1位メルセデス495ポイントに対して、2位フェラーリは442ポイント。その差は53ポイントだ。
F1日本GPを含めて残りはあと5戦。フェラーリは、もう一つも負けるわけにはいかないという土俵際にまで追い込まれている。鈴鹿は重要な一戦となる。