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「ベッテルはプレッシャーに弱いタイプ」だとエイドリアン・ニューイ

2018年09月18日(火)16:45 pm

レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューイが、セバスチャン・ベッテルにはプレッシャーを抱え込み過ぎる傾向があると語った。

現在はフェラーリに所属するベッテルは先週末に行われたF1シンガポールGPで3位に終わり、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)との差が40ポイントにまで開いてしまった。

■ベッテルの弱点は大事なときにミスをすること

今季のF1ドライバーズタイトル争いでは瀬戸際まで追い詰められてしまったベッテルについて、プレッシャーに少し弱いところがあると考えている。

「セバスチャンは信じられないほど懸命に取り組むし、彼ほど自己批判的な者はほとんどいないよ」

「彼に弱点があるとすれば、それは戦いの重要な局面においてばかなミスを犯すことがあるところだ。自分がリードする位置にいれば彼はほとんど無敵だがね」

ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』にそう語ったニューイは次のように続けた。

■ベッテルにはプレッシャーを強く感じる傾向が

「しかし、プレッシャーへの対応の仕方は人によって違う。クルマに乗れば、彼は自分だけでなくチーム全体に対する責任を持つことになる」

「ドライバーの中にはそうしたことを気にしない者たちもいる。フィンランド人のようにね。だが、F1タイトル争いの終盤に強いプレッシャーを抱えるドライバーたちもいるんだ」

「よりハードな取り組みをすればするほど、さらにプレッシャーを感じるドライバーもいる。セブ(ベッテルの愛称)は特にその傾向が強いんだ」

そう語ったニューイは、通算5回目のタイトル獲得に大きく前進したハミルトンもF1に来たころはミスもしていたものの、今では「よりうまくプレッシャーに対応する術を身につけている」と付け加えている。

■ベッテルの今季タイトルは困難

ともあれ、ニューイはすでに今季ベッテルがF1タイトルを取る可能性は極めて小さくなったと考えている。

「彼(ベッテル)がタイトルを獲得するためには、少なくともルイスが1回リタイアすることが必要だ。そうでなければ、極めて困難だろうね」

■2019年の空力ルールには疑問

一方、ニューイは来季に向けて、新たにホンダPUを搭載することになるシャシーの開発に懸命に取り組んでいるところだと次のように語った。

「(2019年には)いくつか空力ルールの変更があるが、それらは少し軽率に導入が決定されてしまったと私は考えている」

「私はこれによってオーバーテイクがさらに減るのではないかと懸念しているし、予選のラップタイムはさらに差が広がるのではないかと思っているよ」

■レッドブル・ホンダプロジェクトに全力を傾注

近年はF1から一歩退いて別のプロジェクトに注力していたニューイだが、現在では再びF1の第一線に戻ってきており、2019年から開始されるレッドブル・ホンダ時代に備えている。

ニューイは今後も当面はF1から離れるつもりはないと次のように語っている。

「もし10年前に聞かれたら、私は『あと5年はやる』と答えていただろう。5年前にも私は同じことを言っただろうね。だが、私はまだやめるつもりはないよ」

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