現在、その去就に注目が集まっているウィリアムズのランス・ストロールだが、今後の計画に関しては口を開こうとはしなかった。
■ロシアGPからストロールがフォース・インディアに?
カナダの大富豪として知られる父親ローレンス・ストロールがフォース・インディアの新オーナーとなったことから、ストロールもすぐにフォース・インディアへ移籍することになるだろうとの強いうわさがささやかれている。
最近のうわさによれば、今季のF1第16戦ロシアGP(30日決勝)からストロールがエステバン・オコンに代わってフォース・インディアのドライバーを務めることが近日中に発表されるだろうとも言われている。
だが、19歳のストロールはシンガポールGPの舞台となったマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで母国カナダの『La Presse(プレス)』に次のように語った。
「僕はまだウィリアムズにいるし、1戦1戦に集中しているよ」
「僕はヘルメットを被ってサーキットに出る。それだけさ」
■F1シートは才能だけでは得られない
F1関係者やファンの中には豊かな才能を持ちながらも、シート喪失の危機に立たされたオコンの不運を嘆く者も多い。父親が持ち込む資金によってシートを得たストロールよりもオコンの方がF1にふさわしいドライバーだとの声が多いのは事実だろう。
そうした声があることについてどう思うかと質問されたストロールは次のように答えた。
「そんなことは気にしないよ」
「F1はビジネスだし、F1にはいくつものチームがある。彼にだってほかのすべてのドライバーと同じようにマネジメントチームや支えてくれる人たちが周囲にいるんだからね」
そう語ったストロールは次のように付け加えている。
「だけど、彼に才能があるのは確かだし、もし彼がここにいなくなればそれは悲しいことだね」