エステバン・オコン(フォース・インディア)がマクラーレンのファクトリーに出向いてシート合わせを行っていたことを認めた。だが、来季マクラーレンに移籍する可能性はほぼ消滅したと伝えられている。
■フォース・インディアのシート喪失が確実なオコン
メルセデス所属ドライバーのオコンだが、現在所属しているフォース・インディアがローレンス・ストロール率いるレーシングポイントに買収されたことから今季限りでシートを失うことがほぼ確定している。
ウィリアムズに所属しているローレンス・ストロールの息子、ランス・ストロールが来季フォース・インディアに移籍するのが確定的であり、現在のチームメートであるメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスの残留も間違いない状況だからだ。
■マクラーレンでシート合わせに臨んだオコンだが・・・・・・
そうした中、マクラーレンではストフェル・バンドーンが今季限りでシートを失うのも確定路線だと考えられており、チームはその後任候補のひとりとしてオコンにも目を付けていると報じられていた。
さらに、マクラーレンは来季まで待たず、すぐにオコンとバンドーンを入れ替えるのではないかとのうわさもささやかれていた。
オコンは、マクラーレンでのシート合わせを行ったのは事実だと認め、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「僕が(マクラーレンのファクトリーに)行ったのは事実だし、(シート合わせを)やったのも事実だよ」
だが、今回のシート合わせの結果、オコンのマクラーレン移籍の可能性はほぼなくなったと考えられている。それはマクラーレンのF1マシンには身長186cmのオコンがうまく収まらないことが明らかになったためだという。
■リカルドのルノー移籍ですべてが変わった
本来、フランス人ドライバーのオコンは、2019年にはフランスのF1チームであるルノーに移籍する可能性が高いと考えられていた。だが、ルノーが突然ダニエル・リカルド(レッドブル)との契約を発表したことからその筋書きが崩れてしまっていた。
オコンを契約下に置くメルセデスF1チームのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)はこれに関して次のように語った。
「ブダペスト(F1第12戦ハンガリーGP)では、彼の将来は間違いないと考えていた。だが、それから48時間もたたないうちにすべてが変わってしまったよ」
「不満を言っても意味のないことだ。ルノーがリカルドを獲得したのは当然の話だからね。彼らはそうすべきだった」
「エステバンにとっては不運だが、我々は彼がシートを見つけられるよう支援を継続しているよ」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「興味を抱いているところは多いし、今後に向けて私はかなり楽観的だよ」