セルジオ・ペレスが2019年も新たに生まれ変わったフォース・インディアに残留するのがほぼ確実な状況となってきているようだ。だが、その一方で非常に評価の高い若手ドライバーであるエステバン・オコンがシート喪失の危機にひんしている。
■2019年のことはもう決まっているとペレス
新オーナー誕生により、新生フォース・インディアのドライバーとしてスパ・フランコルシャンで行われたF1第13戦ベルギーGPに臨んだペレスは5位という好成績で週末を締めくくっている。
予選Q3で降り始めた雨をうまくチャンスに変えて予選4番手の位置を確保した後、28歳のペレスはスパ・フランコルシャンで次のように語っていた。
「個人的には、もう来年僕がどうなるのかは分かっているよ。だけどまだそのことを話すわけにはいかないんだ」
■フォース・インディアのシート喪失が確実なオコン
一方、ベルギーGP予選では自己最高位となる3番グリッドを確保し、決勝を6位で終えたオコンの将来には暗雲が立ち込めている状況だ。
というのも、フォース・インディアを買収したレーシングポイントを率いるローレンス・ストロールはウィリアムズのランス・ストロールの父親であり、2019年にはストロールがウィリアムズからフォース・インディアに移籍するのは確実だと考えられているためだ。
事実、スパ・フランコルシャンではオコンがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対し、フォース・インディアにはもう自分の場所はないんだと語っている映像が出回っていた。
■オコンがシートを失うのは間違いだとハミルトン
ベルギーGP決勝では1周目のターン5で先頭を行くベッテルとルイス・ハミルトン(メルセデス)をあわや2台まとめてオーバーテイクするかというパフォーマンスを見せた21歳のオコンが来季のシートを失うことになれば、F1としても大きな損失となるのは確かだろう。
オコンのことについて質問を受けたポイントリーダーのハミルトンは次のように答えている。
「金をたくさん持っているドライバーがいいドライバーを飛び越えていくのはまずいよ。それはあってはならないことだ」