来季マクラーレンへ移籍することが決まったカルロス・サインツ(ルノー)が、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が自分がチームメートになることを拒否したと報じられたのは間違いだと語った。
■フェルスタッペンがサインツ起用を拒否との報道
レッドブルは20日(月)に2019年には現在ジュニアチームのトロロッソに所属しているピエール・ガスリーがフェルスタッペンのチームメートとなることを正式に発表した。
だが、以前はもし今季いっぱいでレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドがチームを離脱するようなことになった場合には、レッドブルとの契約下にあり、現在ルノーにレンタル移籍されているサインツが有力な後任候補となるだろうと考えられていた。
ところが、リカルドのルノー移籍が明らかになった後、フェルスタッペンがサインツ起用に対して拒否権を行使したようだとのうわさがささやかれていた。それは2015年シーズンと2016年の第4戦ロシアGPまでをトロロッソで一緒に過ごしていた際、サインツとの間に問題があったためだと言われていた。
■フェルスタッペンは絶対に自分を拒絶しない
だが、サインツはフェルスタッペンの母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌に対し、「そういううわさがどこから出たのか分からないよ。だってマックスはパドック内においてすごくいい関係が築けているドライバーのひとりだからね」と語ると、うわさされたフェルスタッペンの拒否権行使について「彼は絶対にそんなことはしないよ」と付け加えた。
ちなみに、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコもそのうわさは事実ではないと否定したと報じられている。
サインツはさらに次のように語り、将来的に自分がレッドブルで走る可能性も残されていると示唆している。
「僕をF1に導き、違うチームで走る機会すら与えてくれたレッドブルには感謝しかないよ。僕がレッドブルのシートに座らなかったからといって、それが将来的にも絶対にそうならないということを意味するものではないからね」
■マクラーレン移籍は自分にとっては大チャンス
また、ルノーからマクラーレンへの移籍はF1キャリアにおいて一歩後退することにつながるのではないかとの見方があることに対してサインツは次のように主張している。
「僕にはうってつけのチームだし、好機だと思っているよ」
「あのチームは再構築されてきているし、トップに返り咲くことだけに焦点を合わせている。僕は2年間の契約を結んだんだ。でも、もっと長くとどまり、一緒に成功をおさめるつもりさ」