ストフェル・バンドーン(マクラーレン)のマネジャーが、今季中にもシートを失うのではないかとのうわさを否定した。
■シート喪失がうわさされるバンドーン
マクラーレンでは今季いっぱいでF1を引退するフェルナンド・アロンソの後任としてカルロス・サインツ(ルノー)と契約を結んだことを明らかにした。だが、もうひとつのシートに誰が座ることになるのかはいまだに明らかにしておらず、不振が続くバンドーンは今季限りでシートを失うことになる可能性が高いと見られている。
それだけではない。マクラーレンではジュニアドライバーのランド・ノリスを来季サインツのチームメートに据えたいと考えており、場合によっては今季中のどこかでバンドーンとノリスを入れ替えるのではないかとのうわさもささやかれている。
そして、早ければ夏休み明け最初のレースとなる今週末のF1ベルギーGP(26日決勝)からノリスがバンドーンに代わってアロンソのチームメートを務めることになるかもしれないとさえ言われていた。
■バンドーンの早期シート喪失はないとマネジャー
だが、マクラーレンは20日(月)にベルギーGPに向けた公式プレビューを発表したが、それによってベルギー人ドライバーのバンドーンが母国で開催される今季の第13戦に出走することが確認されている。
バンドーンのマネジャーを務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビはベルギーの『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』に次のように語った。
「ストフェルはスパもそうだし、シーズン最後まで走るよ。そのことに疑いの余地はない」
■高まるノリス昇格の可能性
一部にはマクラーレンがトロロッソから引き抜いたジェームス・キー(テクニカルディレクター)を早期にチームに合流させるため、交換条件としてノリスをトロロッソに貸し出すこともあり得るのではないかとのうわさもささやかれている。
だが、客観的な状況から見れば、現在F2シリーズでランキング2番手につけているノリスが来季マクラーレンに昇格する可能性が非常に高くなってきているようだ。
事実、今週末のベルギーGPではノリスがアロンソに代わって金曜フリー走行1回目に出走することが明らかとなっている。
現在マクラーレンF1チームを率いるスポーティングディレクターのジル・ド・フェランはベルギーGPのフリー走行でノリスを起用することについて公式プレビューの中で次のように語っている。
「我々は今後どこで行われるレースもひとつひとつ戦略的視点から観察していくことにしているし、それがこれから迎えるレースに向けて有益なものとなるかもしれない」