フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネが、今週末にモントリオールで行われる今季のF1第7戦カナダGP(10日決勝)以降、現在のF1のバランスを崩していきたいと思うと語った。
■今季序盤のF1は3強がきっ抗
今季のF1はこれまでに6戦が終了しているが、フェラーリ、メルセデス、そしてレッドブルのいわゆる3強チームがそれぞれ2勝ずつをあげている。
シーズン序盤にこれほど勝利数がきっ抗したのは近年では非常にまれであり、現時点では3強チームのバランスがうまくとれている状況だとも言えるだろう。
■きっ抗状態を打破するのはフェラーリ?
だが、世界最高峰の二輪選手権であるMotoGPの今季第6戦が行われた先週末のムジェロ・サーキットに姿を見せたアリバベーネは『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「これからそのバランスを崩していくよう取り組むつもりだ」
「フェラーリのやるべきことは、この非常にバランスがとれた選手権を不均衡なものにすることなんだ。そのために全力を尽くしていくよ。家にいる者もサーキットにいる者も全員が120%の努力を払っている」
■バーレーンで骨折のメカニックは間もなく職場復帰
ところで、今季の第2戦バーレーンGP決勝ではピットでキミ・ライコネンのクルマにはねられてしまったメカニックが足を骨折するという事故が起きていたが、アリバベーネによればそのメカニックのけがは「回復しつつあり、7月にはチームに復帰するだろう」とのことだ。