レッドブルのダニエル・リカルドが、2019年にどのチームに所属するかを慌てて決めるつもりはないと主張した。
レッドブルと育成ドライバー契約を結んでいたリカルドは2011年のF1第9戦イギリスGPでHRTからF1デビュー。その翌年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソのシートを獲得すると2014年には引退したマーク・ウェバーの後任としてレッドブルに昇格。その年には4年連続でF1チャンピオンとなったチームメートのセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)を上回る成績を残して一躍トップドライバーの仲間入りを果たした。
そのリカルドとレッドブルの契約は今年いっぱいで満期を迎えることになっている。レッドブルでは2019年以降もリカルドがチームに残留することを望んでいるが、リカルドはフェラーリあるいはメルセデスへの移籍も視野に入れており、現時点ではレッドブルがリカルドからの回答を待っているという状況になっている。
伝えられるところによれば、レッドブルではリカルドに対し、チームにとどまるのか、あるいは今季限りで去ることになるのかを夏までに決定して欲しいと考えているようだ。
■次の契約は「完ぺき」なものに
来季に向けての契約問題に関してスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙から質問を受けたリカルドは次のように答えた。
「僕が次にサインする契約は、しっかりとした契約でなくてはならないんだ」
「僕は今後5年間で何をやることになるのかは分からない。だから次に結ぶ契約は僕にとって完ぺきなものでなくてはならないんだ」
■急いで契約を結ぶつもりはない
レッドブルの首脳たちは、もしもリカルドがチームを去ることになれば、そのときは契約下にあるカルロス・サインツを呼び戻してその後任に据えることが可能だとコメントし、リカルドに対してプレッシャーをかけているようにも見える。
だが、リカルドは次のように続けた。
「僕は急いではいないんだ。チームは夏までに契約を済ませることを望んでいる。だけど、もしチームが10月まで待てると言ってくれれば、僕もそれまで待つことができるよ」
■バクーでの同士打ちは自分の過失ではなかった
一方、リカルドがバクー市街地サーキットで行われた今季のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝でチームメートのマックス・フェルスタッペンと同士打ちを演じて2台ともにリタイアするという結果を引き起こしたことはまだ記憶に新しいところだ。
そのクラッシュについてはメディアでも大きく取り上げられ、メルセデスF1チームの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは70%はフェルスタッペン側に責任があるものだったと語ったことも報じられていた。
しかし、最近レッドブル自身が行った分析の結果、そのクラッシュに関してはリカルドとフェルスタッペンにそれぞれ50%ずつの責任があるという判定が行われたという。
このことについて質問されたリカルドは、次のように答えている。
「このスポーツのことを知っている人たちなら、あれが僕の過失でなかったことは分かっているはずだよ」