現役時代に4度F1チャンピオンとなった元F1ドライバーのアラン・プロストが、2018年にはフェラーリからF1チャンピオンが出るかもしれないと語った。
名門F1チームのフェラーリだが、2007年のキミ・ライコネンを最後にすでに10年にわたってF1ドライバーズタイトルから遠ざかっている。
■今年はフェラーリに勝つチャンスがあるとプロスト
だが、かつてフェラーリでも活躍していたプロストは、ついに今年フェラーリが完全復活を果たすかもしれないと考えている。
「私は昨年ミスを犯したよ。私はレギュレーション変更が行われたときには常にフェラーリはそれに対応できなかったと言ったんだ」
現在はルノーの特別アドバイザーを務めているプロストはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌にそう語り、次のように続けた。
「冬にはメルセデスとレッドブルが少し上回っていたように見えた。だが、彼ら(フェラーリ)は予選やタイヤマネジメントをうまくやってのけている。そしてライコネンもベッテルのレベルに達しており、それが非常に大きな助けとなるだろう」
「私は、今年はフェラーリが勝てるだろうと思っているよ」
そう語ったプロストは、昨年までとの比較において今年のフェラーリが大きく違っているのはエンジンだと次のように付け加えている。
「私はエンジンの方がシャシーよりも大きく進歩したと思っている」
■ハミルトンは昨年までと同じ戦い方はできない
一方、プロストは今年のF1タイトル争いは過去4年との比較ではかなりし烈なものになっていくはずであり、昨年のF1チャンピオンであるハミルトンは厳しい戦いを強いられるだろうと次のように続けた。
「メルセデス、フェラーリ、レッドブルの6人のドライバーがあらゆる状況において強さを発揮することができる」
「それはハミルトンにとってはより困難な状況だ。彼はこれまでたった1人のドライバーを相手にタイトルを争ってきていたからね」
「今後、彼は4人か5人のライバルを相手にこれまでと同じようなやり方でレースを戦うことはできないだろう」
そう語った63歳のプロストは次のように付け加えた。
「だが、我々にとってはワクワクするものになるだろうね」