元F1ドライバーのティモ・グロックが、F1には今後「ヘイロー」に替えて「ウインドスクリーン」を導入するという選択肢もあるだろうと示唆した。
2018年からF1カーにはヘイローと呼ばれるコックピット保護装置の導入が義務付けられた。このヘイローに関してはF1カーの見た目を悪くしてしまうという批判的意見が多いのも事実だ。
■ヘイローは見た目が非常に悪いとグロック
かつてトヨタなどで活躍したグロックもF1カーの美観的にはヘイロー導入は残念だと母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「(ヘイローは)クルマの見た目をかなり悪くしてしまうから、それは残念だね」
「安全という点からは正しいことだろうが、見た目的にはああいうセーフティーバーがF1カーに備えられるのはおぞましいよ」
■「ウインドスクリーン」の方がまだまし?
一方、アメリカのインディカーシリーズも同様にドライバーの頭部保護を目的とした装置の開発に取り組んでいるが、最近では「ウインドスクリーン」と呼ばれる装置をテストしている。
F1においてもレッドブルが「エアロスクリーン」と呼ばれる同様の装置を提案したものの、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はヘイローを導入するという決定を下したという経緯がある。
しかし、グロックは「ウインドスクリーン」の方が見た目的には好ましいという考えのようだ。
「このスポーツには危険もつきものだと思う。だからこそ、もし何かほかの解決策があればいいと思っているよ」
そう語ったグロックは、次のように付け加えた。
「スクリーンは選択肢のひとつになるかもしれないね。ひとつだけ確かなことがある。ヘイローに慣れるのはものすごく難しいだろうということだ」