セルゲイ・シロトキンの父親が、息子がウィリアムズのシートを獲得できたのは、ロバート・クビサよりも実力が上だからにほかならないと主張した。
■ウィリアムズがクビサではなくシロトキンを選んだ理由は?
クビサの地元ポーランドはもとより、世界中のF1ファンの中には、2011年に大けがを負ったクビサが8年ぶりにF1復帰を果たすのを楽しみにしていた者も多かった。
だが、最終的にウィリアムズはロシア出身の22歳のシロトキンをランス・ストロールのチームメートに据えることを決定し、クビサは控えドライバーに回ることになった。
F1関係者やファンの中には、ウィリアムズがシロトキンと契約することにしたのは、ロシアから巨額のスポンサーマネーが入ってくるためだと考えている者も少なくないようだ。
■すべてにおいてシロトキンがクビサを上回っていたと父親
だが、シロトキンの父親であるオレグ・シロトキンは『Tass(タス通信)』に次のように主張した。
「セルゲイはテストにおいてクビサよりも力があることを証明してみせたんだ。予選モード、決勝モードのどちらにおいてもね」
「さらに、セルゲイはシミュレーターでのテストにも臨んだが、そこで非常に多くの知識を持っていることも示してみせた。彼は、それ以前にほかの若手ドライバーたちが行ったレベルを超えるフィードバックを提供してみせたんだ」
■2018年のライバルはフォース・インディア、ルノー、マクラーレン
2017年限りでF1を引退したベテランドライバーのフェリペ・マッサと新人のストロールというコンビで臨んだ昨シーズン、ウィリアムズはコンストラクターズランキングを5位で終えている。
だが、2年目のF1シーズンを迎える19歳のストロールと今季F1デビューを飾る22歳の新人シロトキンという経験値が低い若いペアでウィリアムズが5位をキープすることができるのだろうかといぶかしがる者も少なくないようだ。
オレグ・シロトキンは、この件について次のように続けた。
「課題はチームが5位をキープすることだ。現在の状況はさらに複雑なものになっているからね」
「マクラーレンはルノーエンジンに移行したが、彼らは常に最高のシャシーを製造してきた。ルノーもほぼ2年をかけて今シーズンのためのクルマを準備してきた。だから、彼らも速くなるはずだ。つまり、ライバルはフォース・インディア、ルノー、そしてマクラーレンということになるだろうね」
そう述べたオレグ・シロトキンは、次のように付け加えた。
「私は、ウィリアムズにはもっと成長できる潜在能力があると思っている。確かに、今季のドライバーたちは若い。だが、あと1年か2年すれば彼らももっと強くなるはずだよ」