メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが、パスカル・ウェーレインが2018年のF1シートを確保できないことがほぼ確実となったことは残念だと語った。
ドイツ出身のウェーレインは、これまでメルセデスのジュニアドライバーとして活躍してきており、2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンに輝くと、翌2016年にマノーでF1デビュー、2016年にはザウバーへと移籍していた。
しかし、2017年限りでザウバーのシートを失うことが確実となったウェーレインにとって、2018年もF1に残れるかどうかは現時点で唯一そこに座るドライバーが未定となっているウィリアムズのシートを獲得できるかどうかにかかっている。
だが、15日(金)にも正式発表が行われるのではないかと言われているそのシートに座るドライバーは、セルゲイ・シロトキン、ロバート・クビサ、あるいはダニール・クビアトらが有力候補だと言われており、ウェーレインが大番狂わせを実現する可能性はほぼゼロだと考えられている。
こうしたウェーレインの状況について質問を受けたヴォルフは、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように答えた。
「パスカルはF1にふさわしいよ。彼は非常に優秀なドライバーなんだ」
「今、彼にとっては楽な状況ではない。彼に獲得チャンスがあるシートはないからね」
事実上ウェーレインが2018年にF1にとどまるチャンスはないと認めたヴォルフは、次のように付け加えた。
「残念だよ。彼には勝てるだけの能力があるし、サーキットでの彼のパフォーマンスは非常にすばらしいものだったからね」