フランスのタイヤメーカーであるミシュランが、F1タイヤのレギュレーションが大きく変わるようなことがなければ、今後もF1に戻るつもりはないと主張した。
ミシュランはかつて1977年から1984年まで、そして2001年から2006年までF1にタイヤを供給した実績を持っており、最近でもWRC(世界ラリー選手権)、WEC(世界耐久選手権)、スーパーGT、MotoGP、そしてフォーミュラEなどで公式タイヤサプライヤーを務めている。
現在のF1タイヤはワンメイクとなっており、近年はブリヂストン、ピレリがその役割を担ってきた。だが、かつてミシュランとブリヂストンが繰り広げたような“タイヤ戦争”の復活を望む声も少なくない。
だが、ミシュランのモータースポーツ活動を率いるパスカル・クアスノンは、スペインの『AS』の取材に答えて次のように語った。
「レギュレーションが変わらない限り、それは選択肢にはならないね」
「我々としては、市販車に使用されることがない13インチタイヤを製造することに意味はないんだ。もし18インチになれば話は違ってくるかもしれない。だが、2021年以降の(F1ルール)変更はエンジンと予算がメインとなるようだ」
そう述べたクアスノンは、次のように付け加えた。
「我々にとって一番重要なことは技術的挑戦があることなんだ。そこから何かを学ぶためにね。そうでなければ、我々がそこに投資をすることはないよ」