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怒りのフェラーリ会長「組織再編」を示唆

2017年10月03日(火)17:31 pm

フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長が、フェラーリF1チームの組織再編を示唆するコメントを行った。

■2戦連続で勝てるレースを落としたフェラーリ

先週末にセパン・インターナショナル・サーキットで開催された今季のF1第15戦マレーシアGPは、フェラーリにとってはまさに悪夢のような展開となってしまった。

その前に行われた第14戦シンガポールGPでもセバスチャン・ベッテルがポールポジションを取り、その時点では3ポイント差でランキングトップに立っていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が予選5番手に沈んだことから、ベッテルが再びランキングトップに返り咲く可能性が非常に高いと考えられていた。

ところが、スタート直後にフェラーリの2台がレッドブルのマックス・フェルスタッペンと絡んだことによりリタイアとなる最悪の結果となり、そのレースで優勝を遂げたハミルトンとベッテルとの差は28ポイントに広がってしまった。

そしてマレーシアでもフリー走行では大きなアドバンテージがあることを示していたフェラーリだが、エンジントラブルを抱えたベッテルは予選でタイムを刻むことができず決勝を最後尾からスタートすることに。さらに、予選2番手となったライコネンも決勝直前にトラブルが発生し、レースをスタートすることもできずに終えてしまった。

ベッテルはそれでも最後尾から4位にまでばん回する走りを見せたものの、ハミルトンとのポイント差は34ポイントに拡大。さらに、ベッテルはチェッカーを受けたあとのクールダウンラップ中にウィリアムズのランス・ストロールとクラッシュするという災難にも遭遇してしまっていた。

■組織変更を断行するとマルキオンネ

フィアット・クライスラーの最高経営責任者であり、フェラーリ会長も兼務するマルキオンネは、マレーシアでは「髪をかきむしる」ほどの怒りを覚えたと語り、次のように続けた。

「疑いようもなく、我々はそこ(マレーシア)だけでなくシンガポールでも勝てていたはずだ」

「我々の問題は2つある。ひとつは、我々が非常に若いチームであるということ。そして次に、コンポーネントの品質が求められるレベルに到達していないということだ」

「我々は今これに組織変更による介入を行っているところだ」

■この問題は克服できるはずだとドライバーたち

だが、2人のフェラーリドライバーたちは、今は冷静な対応が必要なときだと考えているようだ。

「2日連続で同じような故障が起こるというのはもちろん理想的なことではないよ」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったベッテルは、次のように付け加えた。

「限界ぎりぎりのところでやっていれば、こういうことも起きるものさ」

ライコネンも次のようにコメントしている。

「誰かを責めなきゃならない理由などないよ。もちろん、僕たちはマレーシアでは困難な週末を送ることになった。だけど、僕たちはそれをうまく収拾できるはずだと確信している」

さらに、ベッテルは次のように続けた。

「僕たちにはどこででも勝つことができるクルマがある。それが真実なんだ。僕たちの方がメルセデスAMGよりも速いと思っている」

「困難な週末ではあったけれど、僕たちのスピードは有望だよ」

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