セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は今週末のF1日本GP(8日決勝)でグリッド降格ペナルティーを回避できる見通しが立ったようだ。
先週末にセパン・インターナショナル・サーキットで開催されたF1マレーシアGP決勝を最後尾からスタートして4位にまでばん回したベッテルだが、なんとチェッカーフラッグを受けたあとのクールダウンラップ中にウィリアムズのランス・ストロールとクラッシュしマシンを大破するというアクシデントに見舞われてしまった。
ベッテルのクルマは左リアサスペンションが完全に破壊される大きなダメージを受けており、ギアボックスも深刻なダメージを受けた可能性があると伝えられていた。
もし日本GPの舞台となる鈴鹿でのレースにギアボックスを交換して臨まなくてはならない状況となれば、6レース連続使用を義務付けているルールに違反するものとして5グリッド降格ペナルティーが科されることになる。
だが、フェラーリの母国イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』が報じたところによれば、マラネロにあるフェラーリのファクトリーでそのギアボックスを検査したところ、鈴鹿での使用が可能なはずだとの結論が出たという。
今季あと5レースを残す段階で、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に34ポイント差をつけられているベッテルは、今季のタイトルを獲得するためには残りのレースを全部勝つつもりで臨むことが必要となる。
今週末の鈴鹿で5グリッド降格ペナルティーを受けることになれば、さらに厳しい状況に追い込まれることになるベッテルだが、『Sky Italia(スカイ・イタリア)』の報道が正しければ、その最悪の事態だけは避けることができそうだ。