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ベッテルとライコネンの残留を強く示唆したフェラーリ会長 モンツァで正式発表か

2017年07月31日(月)16:50 pm

フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、フェラーリは2018年もセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのドライバーラインアップを継続することになるだろうと示唆した。

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■フェラーリは来季もベッテルとライコネンで決定との報道

2015年にレッドブルからフェラーリに移籍したベッテルは、そのとき結んだ3年契約が今年で満期を迎える。その1年前の2014年にロータスからフェラーリに復帰したライコネンは1年契約を更新しながら今季まで来ている。

10月に38回目の誕生日を迎える現役最年長F1ドライバーであるライコネンに関しては、今季限りでシートを失うことになるのではないかとの見方があるのも確かだ。

しかし、うわさではベッテルがフェラーリとの契約を更新する条件のひとつとして、友人であるライコネンの続投を望んでいるとも伝えられていた。

そして先週、イタリアのメディアが、フェラーリが2018年もライコネンとの契約を更新するという条件を提示したことにより、ベッテルが2018年以降の契約をフェラーリと交わす気持ちを固めたようだと報じた。

伝えられるところによれば、正式発表はフェラーリの母国レースとなる今季のF1第13戦イタリアGP(9月3日決勝)の舞台となるモンツァで行われることになると考えられている。

■現在のラインアップは最高だとフェラーリ首脳

先週末にハンガリーGPが開催されたハンガロリンクを訪れていたマルキオンネは、決勝でステアリングにトラブルを抱えていたベッテルに対して攻撃をしかけようとしなかったライコネンのスポーツマンシップをたたえ、次のように語った。

「彼(ライコネン)は素晴らしかった。我々はマラネロにあるひとつのチームだし、全員が共に働いているんだ」

来季もベッテルとライコネンがいずれも続投することになるだろうとのうわさについて質問されたマルキオンネは、「その確率は50%以上だろうね」と答え、次のように続けた。

「彼らは一緒に素晴らしい働きをしているし、今それを変えてしまえばリスクを負うことになるだろう。我々が彼らを2018年もキープすることができるかどうか様子を見ることにしよう」

「モンツァではドライバーを発表できるようにしなくてはならない。まだ何も契約は結ばれていないがドライバーたちとは話し合いをしているし、合意も近いはずだよ」

フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネも、ハンガリーGP決勝はライコネンがベッテルにとって理想的なチームメートであることを示す素晴らしい一例となったと次のように語った。

「彼(ライコネン)がフェラーリ最後のF1チャンピオンだということを忘れてはならないし、今日彼はそれを示して見せた。何のトリックや策略も使わずに、まるでバイキングのように自分のチームメートを守ることができるのは彼のようなチャンピオンだけだ」

■ベッテルとハミルトン入れ替えの可能性は?

だが、ベッテルに関しては今シーズンがスタートする前にメルセデスAMGとの間で事前合意を結んでいたのだといううわさもある。そして、ベッテルが7月末までフェラーリと交渉することができないのはそれが理由だと言われている。

そのうわさについて『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』から質問を受けたマルキオンネは次のように答えている。

「どう答えればいいのか分からないよ」

「もし彼(ベッテル)が我々のところにとどまりたくないのであれば、我々も別の対策を講じるしかないし、それは仕方のないことだ。なぜなら、ここはフェラーリだからね。だが、私がセバスチャンを見る限りにおいては、いろんな意味で彼はすでに我々以上にイタリア人になりきっているよ」

仮に、ベッテルがフェラーリ離脱を決意し、フェラーリに“別の対策”を講ずる必要が生じた場合、最善の選択肢は現在メルセデスAMGに在籍しているルイス・ハミルトンではないかと尋ねられたマルキオンネは、「フェラーリは誰にとっても夢であり、ここでキャリアを終えることができるのは特権だと言えるだろう」と語り、次のように付け加えた。

「だが、ここまでのところ私はまだ彼と一緒にやったこともなければ、今後についての話をしたいとも思っていないよ。なぜなら、我々のところにはすでに2人の素晴らしいドライバーがいるのだからね」

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