ザウバーとの来季のパワーユニット供給契約を白紙撤回したホンダだが、最近ではトロロッソとの間に2018年の供給契約を結ぶのではないかとのうわさがささやかれている。
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そして最新の情報によれば、ハンガロリンクで公式テストが開催される8月1日(火)にトロロッソを所有するレッドブルとホンダの間で今後に向けた交渉が行われることになっているようだと伝えられている。
■ホンダについてのコメントを避けたレッドブル
先週末に行われたF1ハンガリーGPではホンダパワーユニットを搭載するマクラーレンのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが今季初めて2台ともにポイントを獲得。しかも6位となったアロンソは終盤にファステストラップを記録してみせた。
今回のハンガリーでのマクラーレン・ホンダの活躍はトロロッソとホンダの交渉を後押しするものになるのではないかと質問されたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「何の交渉?」ととぼけた後で、次のように続けた。
「私はうわさにコメントするつもりはないし、その情報がどこから出たものかを聞くつもりもない」
「現時点ではホンダに関するうわさが山ほどあると思うが、私には何も言うことはないよ」
■来季体制確定の最終期限は9月
一方、これまでに伝えられているところによれば、現時点ではメルセデスもフェラーリもマクラーレンに来季パワーユニットを供給することには後ろ向きだと言われている。
そうであれば、エンジンパワーへの依存度は比較的低いサーキットではあるもののハンガロリンクでのレースを2台ともにノートラブルで走り切り、いずれもポイント圏内でフィニッシュするという進歩を見せたホンダとマクラーレンが来季も関係を継続する可能性が高くなるのではないかとも考えられている。
それについての最終決定期限は9月だろうと考えられている。それはマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが以前次のように語っていたためだ。
「12週間もあればエンジンサプライヤーを替えることはできる。だが、そのエンジンを搭載するのに理想的なクルマを造りたいと思えば、遅くとも9月にはスタートすることが必要だ」
■マクラーレンとの継続に自信を見せるホンダ
一方で、ホンダの山本雅司(やまもとまさし)モータースポーツ部長もマクラーレンとの決別はないと少し前に次のように語っていた。
「ホンダはマクラーレンとともにF1に残ります。我々には契約がありますから」
さらに、ハンガロリンクでのレースを終えた長谷川祐介ホンダF1プロジェクト責任者も「我々が望んでいるのはマクラーレンとともに続けることです」と語り、次のように付け加えた。
「ここで一定の進歩を示すことができてうれしく思っていますし、このことで我々の関係も改善されるでしょう」