1999年にアロウズでF1デビューを飾り、以後マクラーレンやフェラーリで控えドライバーを務めたことで知られるスペイン人元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが、今季限りでマクラーレン・ホンダを離れ、来季はほかのチームへ移籍することになるだろうと言われているフェルナンド・アロンソについて語った。
2010年にはザウバーで小林可夢偉のチームメートを務めていたことでも知られる現在46歳のデ・ラ・ロサは、もちろん同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソのこともよく知っている。2013年にフェラーリのテスト兼控えドライバーとなったデ・ラ・ロサは、そこでアロンソと一緒に仕事をしたこともある。
■2015年以降アロンソとフェラーリが一緒にやるのは無理だった
アロンソが5年在席したフェラーリとの契約を中途解除してまで2015年にマクラーレン・ホンダへ移籍したのは間違いだったと思うかと質問されたデ・ラ・ロサは『AS』紙に次のように答えた。
「その質問に答えられるのは唯一彼(アロンソ)だけだよ。そして、彼のことだから、いつかは答えるだろうと思う」
「僕は判断する立場の人間じゃない。だけど僕に言えることは、彼はあのときフェラーリを去るしかなかったということだ。そして彼はマクラーレンへ行くしかなかった。僕にはそれがよかったのかどうか判断はできないけれど、フェラーリで仕事をしていた僕から見れば、両者にとって(それ以上続けることは)不可能だったよ」
■アロンソはまだマクラーレン・ホンダに集中しているはず
今年でマクラーレン・ホンダとの契約が満期を迎えるアロンソには、来季ほかのチームへ移籍する可能性も残されている。だが、かつて関係が悪化していたという事実を考えれば、アロンソがフェラーリに復帰しようと思うかどうかは分からないとデ・ラ・ロサは考えている。
「僕にはフェルナンドがどこに行けるのかは分からないし、フェラーリが選択肢となるのかどうかも分からない」
そう語ったデ・ラ・ロサは、次のように付け加えた。
「まだそのことを考えるのは早すぎると思うし、フェルナンドはまだマクラーレン・ホンダのプロジェクトに集中していると僕は思うよ」