マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは、チームが苦戦する中でドライバーが置かれている状況に理解を示している。
ルーキーイヤーのストフェル・バンドーンは、将来のチャンピオン候補と目される逸材だ。しかし、F1開幕戦オーストラリアGPと第2戦中国GPでは、チームメートのフェルナンド・アロンソに大きく突き放された。
■バンドーンは「プレッシャーにさらされてはいない」
第3戦バーレーンGPでは、メカニカルトラブルのためにスタートすらできなかったバンドーン。
ブーリエは「彼はプレッシャーにさらされてはいない」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に強調した。
「われわれが彼の力を信じ、長期契約を結んでいることは、ストフェルも承知している」
「毎レース、力を証明してみせる必要はない。現状ではそれが不可能なことは理解している」
■アロンソのインディ500挑戦、最初は反対していた
一方、アロンソがモナコGP(5月28日決勝)を欠場してインディ500に参戦することについて、ブーリエは、最初は反対していたことを認め、次のように語った。
「彼の中の炎を消したくはない」
「フェルナンドは何をするにしても勝ちたいんだ。今のところ、F1ではそれができない」
■テストで光明は?
バーレーンGP後に行われたテストでは、マクラーレンは2日目にトラブルフリーで周回を重ねることができた。
しかし、ブーリエは慎重な姿勢を崩していない。
「その理由が分かっていればいいんだが…。そこが問題だよ」とブーリエが話したとスペインの『AS』紙は伝えている。