2017年のF1シーズン前公式テスト開催まであと1週間となったが、今週は各チームの2017年型車が次々に発表されることになる。
すでにウィリアムズが2017年型F1カーの画像を公開しているが、今週末の26日(日)までには残りの9チームすべての2017年型車がお披露目される予定だ。
■2017年のF1カーはレトロ調
大幅なレギュレーション変更に対応した2017年型F1カーについて、過去3年連続でF1チャンピオンチームとなったメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)はドイツの『DPA通信』に次のように語った。
「かなりかっこいいよ」
「前後から見たクルマは見栄えがするし、太いタイヤは少しばかりレトロな感じがするよ。80年代を思わせるね」
■ドライバーの腕が重要に
今年のF1カーは、昨年までのものよりダウンフォースやグリップが高められることになるため、シャシー性能によってエンジンパワーを補うことも可能になるだろうと考えられている。
優れた空力特性を持つF1カー開発で定評のあるレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、こうした変化はF1にとってはよいことだと考えている。
「見応えのある追い抜きが見られることになると思うよ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったマルコは、次のように続けた。
「だが、まさに我々が望んでいるようなものになるかどうかは分からないよ。シミュレーションの分析によっては、異なるシナリオとなることもありえる。だから様子を見ないとね」
「いずれにせよ、ドライバーの腕前がこれまでよりも重要になるだろうね」
■カギを握るのはピレリタイヤ
そう語ったマルコだが、2017年のF1は公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給する新タイヤに依存するところが大きいだろうと次のように付け加えた。
「もしタイヤの品質が本当に高ければ、ついにドライバーがほかの者を追いかけることができるようになる。これまで、それは不可能だったんだ。フロントタイヤがすぐに摩耗し始め、クルマのバランスを崩してしまっていたからね」