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フェラーリ会長「昨年の自分は間抜けに見えた」

2017年02月17日(金)17:06 pm

フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長が、タイトルを狙うと公言した2016年シーズンは自分が「間抜けに見えた」に違いないと認めた。

■今年は静かなフェラーリ会長

2016年シーズン開幕前には、ライバルであるメルセデスAMGを倒してF1タイトル獲得を目指すという目標を掲げたマルキオンネだったが、実際にはタイトル獲得どころか、レッドブルにコンストラクターズランキング2位の座さえ奪われるというふがいない結果に終わってしまった。

その2016年とは対照的に、今年のフェラーリからは2017年に向けての展望といった情報はほとんど聞こえてこない。逆に、フェラーリの2017年型車には基本的な設計ミスがあり、すでに改良型マシンの設計に取り組んでいるのではないかといったうわさがささやかれているほどだ。

だが、マルキオンネは、大言壮語しながら結果が伴わなかった昨年の反省を踏まえ、今年はあまり大口をたたかないように気を付けているだけなのかもしれない。

■4秒速いという社員の言葉を信じたのだとマルキオンネ

タイトル獲得という目標を掲げながら1勝もできずに終わった2016年シーズンについて質問されたマルキオンネはフィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』紙に次のように答えた。

「2016年に関しては、大失敗だったよ」

「ある社員から我々のクルマは昨年(2015年)のものより4秒速いと聞かされたら、それを信じるしかないだろう」

「知的誠実性が重要なんだ。だが、私は自分が間抜けに見えただろうと認めるしかないね」

■前テクニカルディレクターはメルセデスAMGへ

マルキオンネが言及した「ある社員」というのが誰のことなのかは分からない。だが、それはテクニカルディレクターを務めていたジェームス・アリソンのことではないかと勘繰る者が出てきても不思議ではないだろう。

昨年初旬に妻を亡くしたアリソンが母国イギリスに戻って子供たちと一緒に暮らしたいと望んだのがフェラーリを7月に離脱した理由だとも言われている。だが、結果が出せないクルマにいら立ったマルキオンネとアリソンの関係が悪化していたといううわさもささやかれていた。

そのアリソンは、技術トップを務めていたパディ・ロウが抜けたメルセデスAMGに加入することがこのほど正式に発表されている。

マルキオンネは、2016年にフェラーリが抱えた問題はすでに解決していると次のように締めくくっている。

「間違いなく、(2016年には)情報の流れに問題があった。だが、その問題はその後修正されたよ」

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