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FIA会長「F1を劇的に変える必要はない」

2017年02月02日(木)16:45 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、現在のF1を大きく変える必要などないと主張した。

アメリカのリバティ・メディアがF1の新オーナーとなり、これまで最高責任者の座にあったバーニー・エクレストンをF1運営の第一線から退け、新たにチェイス・キャリーがF1最高責任者としてさい配を振るうことになったのは既報の通りだ。

■エクレストンの貢献度は比類なきものだった

トッドは、今週デュッセルドルフで開かれたスポーツ・ビジネス・サミットの会場において、エクレストンの退任に関してメディアに次のように語った。

「彼(エクレストン)はF1のために多くのことを成し遂げたし、彼もF1から多くのものを得た」

「バーニーはバーニーだよ。彼が愛されたときもあれば、あまり好まれなかったときもあった。だが、彼が成し遂げたことは比類なきものだ」

「私は、彼がまた違うことで素晴らしいことをするチャンスに恵まれることを期待しているよ」

「私も何か違うことを行うことができた。バーニーがこれからも健康で、同じことをする情熱を持っていればいいと思っている」

■今のF1を変える必要はない

そう語ったトッドは、リバティ・メディアによる新時代を迎えたF1がこれまでとは劇的に変化する必要があるとは思わないと次のように続けた。

「私は、F1はすでに素晴らしいものだと思っている」

「スポーツというものは予測不能であるべきだし、(2016年の)タイトル争いは最終コーナーまで続いた」

「リバティ・メディアはこれまでとは違うコミュニケーション様式などに関する洞察力を与えてくれるはずだと確信しているし、それによってF1に新しいファンが増えることになるだろう」

■特定のチームが強いのはF1に欠陥があるからではない

トッドはさらに、2014年以降メルセデスAMGが圧倒的な力でF1を支配しているという事実は、F1というスポーツのあり方に何か基本的な誤りがあるのではないかという意見に対しても次のように否定した。

「現時点ではメルセデスAMGだ。だが、その前にはレッドブルやフェラーリ、あるいはマクラーレンやウィリアムズが強いときもあった。そういうことは陸上競技やサッカーにおいても起こることだ」

「だから、我々は成功を収めたメルセデスAMGにお祝いの言葉を送るべきだし、ほかのチームが今よりもいい仕事をするよう期待すべきなんだ」

■2017年のレギュレーション変更には期待

2017年にはシャシーやタイヤのレギュレーションが大きく変わるが、これによってチーム間の力関係に変化が生じる可能性もあると考えられている。その件に関して質問を受けたトッドは、次のように答えた。

「期待は大きいよ。だが、最初のレース(開幕戦オーストラリアGP/3月26日決勝)まで待たなければならないね」

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