F1チームたちはF1の共同オーナーとなることを辞退したようだ。
F1の新オーナーとなったリバティ・メディアでは、全株式の20%の範囲でF1チームたちに株式の取得をもちかけていた。
当初、この動きにはF1チームたちも前向きな反応を示していた。だが、最近ではF1チームたちがF1共同オーナーになるという意欲を失ってきていると伝えられていた。それは、株式を取得して形の上では共同オーナーとなるものの、F1チームたちには株主総会での投票権は与えられないという条件が付されているためだ。
■株式取得を望んだチームはなかったとメルセデスAMGのボス
メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、こうした最近の報道を認め、ドイツの『DPA通信』に次のように語った。
「我々はそのオファーを受けていた。だが、どのチームもそれ(株)を引き受けなかったよ」
「時間もなかったし、株式を売ったCVC(前オーナー)の利益とチームにとっての長期的な利益がどうなるのかといった条件がまだ完全に整理されていない。このスポーツとその継続性のためには、それが非常に重要なことなんだ」
「これからもリバティ(・メディア)と一緒に取り組んでいく必要があるよ」
■現在のF1のライバルは?
そう語ったヴォルフは、今後行われるリバティ・メディアとの話し合いは実のあるものになるだろうと期待しているようだ。
「リバティも、ドライバーとともにチームがこのショーの基盤となるものだという事実を分かっている」
「同時に、我々にも認識しなくてはならないことがある」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「それはエンターテインメントとしての要素があること、そして我々はYouTube上にビデオを持っている者たちすべてと戦っているということだ」