ニコ・ロズベルグの突然のF1引退表明を受け、メルセデスAMGでは現在必死に2017年にルイス・ハミルトンのチームメートとなるドライバー探しを行っている。
■ウィリアムズがメルセデスAMGへのボッタス移籍を拒絶
伝えられるところによれば、メルセデスAMGではビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフがマネジメントにかかわっているバルテリ・ボッタス獲得を目指し、現在の所属チームであるウィリアムズに契約買い取りの申し出を行ったようだ。
だが、ウィリアムズはその申し出を断ったと伝えられている。
ミュンヘンの『TZ』紙は、「彼ら(ウィリアムズ)は非常にかたくなに彼(ボッタス)を離そうとしていない」とのヴォルフのコメントを紹介している。
■ウィリアムズがボッタスを手放せない理由は?
いくらパワーユニット供給費用の値下げを提案されたとしても、ウィリアムズにはボッタスを手放せない理由が3つあると考えられている。
ひとつは、ボッタスはこれまでウィリアムズ一筋でF1キャリアを積み上げてきたドライバーであること、そして2つめには来季フェリペ・マッサの後任としてF1デビューを飾ることになっている18歳のランス・ストロールにとって重要な指導者としての役割も期待されているということがある。
そして、ドイツの『Bild(ビルト)』によれば、3つめの理由は、ウィリアムズのタイトルスポンサーとなっている酒造会社マルティニにあるという。
「マーケティングのためには、大規模酒造会社(マルティニ)はより年長のドライバーを必要としているからだ」と『Bild(ビルト)』は付け加えている。