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2017年はハミルトンが全勝? 人気低下を懸念するF1上層部

2016年12月13日(火)17:04 pm

F1の首脳部にとっても、2017年に誰がルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のチームメートになるのかということが非常に気になる問題であることは間違いないようだ。

■F1ボスらがロズベルグの引退を憂慮

ブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』が、F1最高責任者のバーニー・エクレストンや、リバティ・メディアのF1買収に伴い、新たにF1運営に携わることになったアメリカのチェイス・キャリーらが、F1引退を決めたニコ・ロズベルグの後任ドライバーが誰になるのかということについてメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)と連絡を取り合っていると報じている。

2016年のF1チャンピンとなったニコ・ロズベルグの突然の引退表明に伴い、メルセデスAMGとしてはマクラーレンからフェルナンド・アロンソを、あるいはフェラーリからセバスチャン・ベッテルを引き抜くことも検討したと言われている。

だが、アロンソもベッテルも現在の契約を破棄してメルセデスAMGに移籍するのは現実的に不可能だと考えられている。

現状では、メルセデスのジュニアドライバーとして2016年にマノーからF1デビューを飾ったパスカル・ウェーレインが現実的なナンバー1候補だろうと言われている。

■メルセデスAMGにはハミルトンと戦えるドライバーが必要

だが、『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』によれば、エクレストンらは、ウェーレインでは、これまでに3度F1チャンピオンになったハミルトンのチームメートとしてはあまりにも力不足だと考えているようだ。

2017年にはシャシーやタイヤに関するレギュレーションが大幅に変わるため、勢力図にも変化が起こるのではないかとも言われている。だが、パワーユニットそのものに変化はなく、空力的にも優れたF1カーを製造してきたメルセデスAMGが来季も有利なポジションにいると予想している者が多い。

2014年以降メルセデスAMGが圧倒的な強さを示してきたものの、それでもハミルトンとロズベルグによるチームメート同士の戦いがあったことで、F1タイトル争いがシーズン終盤まで保たれてきたという一面もあった。

だが、仮に2017年のハミルトンのチームメートがまだ経験の浅いウェーレインとなった場合には、もはやすべてのレースでハミルトンが勝つという状況となる可能性もある。そうなれば、極端な場合にはシーズン前半でチャンピオンが決定してしまうということさえ考えられるのだ。

そうなれば、F1の人気低下に一層の拍車がかかるのではないかという不安をF1上層部も抱えているわけだ。

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