パストール・マルドナードがレーシングドライバーとしての活動を再開するかもしれない。
2015年シーズン限りでロータス(現ルノー)のシートを失ったベネズエラ人ドライバーのマルドナードは、以後F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのテストを担当した以外には目立ったレース活動はしていない。
だが、そのマルドナードが9月3日(土)にメキシコで決勝が行われるWEC(世界耐久選手権)の今季第5戦に出走するかもしれないと報じられている。
そして、マルドナードが加入すると見られているのは昨年までマノー・マルシャのスポーティングディレクターを務めていたグレアム・ロードン率いるマノー・モータースポーツだ。
2014年に経営破たんを起こしたF1チームのマルシャは、ロードンらが必死に出資者を探した結果、イギリス電力業界の風雲児として知られるスティーブン・フィッツパトリックを新オーナーに迎え、2015年にはマノー・マルシャとしてF1活動を継続していた。
だが、フィッツパトリックとロードンらの関係が悪化し、ロードンは2015年シーズン後にチームを離脱。その後別チームを立ち上げ、WECのLMP2カテゴリーに参戦している。
メキシコで行われる6時間耐久レースにマノー・モータースポーツの44号車で出走する予定のメキシコ人ドライバー、アルフォンソ・トレダノはブラジルのメディアに次のように語った。
「第3ドライバーが確定するのを待っているところなんだ。パストール・マルドナードになるかもしれないよ。チームが現在決定を下そうとしているところだから、それを待つしかないけどね」