リオ・ハリアントが再びF1のレースシートを獲得したいと語った。
■資金不足でシートを失ったハリアント
今季唯一のアジア人ドライバーとしてマノーからF1デビューを飾ったハリアントだったが、シーズン後半のシートを確保するために必要だった700万ユーロ(約8億円)をねん出することができず、メルセデスの支援を受けるエステバン・オコンにそのシートを奪われてしまった。
ハリアントのF1デビューを支援し、資金調達に動いていたインドネシア政府は、今回マノーが行ったドライバー交代には一定の理解はできるとしたものの、マノーに対して批判的なコメントを行っている。
インドネシア政府の広報担当官は、地元の『Jakarta Globe(ジャカルタ・グローブ)』に次のように語った。
「スポーツ省は今回の決定に失望している。2月の時点ではマノーのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンがリオ・ハリアントはF1でフルシーズンを戦えると約束していたからだ」
■またF1ドライバーとして走りたい
だが、23歳のハリアントは今回のマノーの決定を素直に受け入れているようだ。ハリアントはインドネシアのニュースサイトである『tempo.co』に次のように語った。
「実際のところ、彼ら(マノー)は僕がドイツGP(第12戦)に出られるように助けてくれたんだ」
「資金的には、僕はハンガリーGP(第11戦)までしか走れないはずだったんだからね」
今後も控えドライバーとしてマノーとの関係を維持することになっているハリアントは次のように付け加えた。
「実際、いつもレースしなくてはならないというわけじゃないんだ。だけど、すべてのレースでチームに帯同できればいいと思っているよ」
次の目標は何かと質問されたハリアントは、「ドライバーとしてサーキットに戻ることができればと思っているよ」と結んでいる。