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マクラーレン・ホンダ所属のバンドーン、来季はルノーへの移籍も?

2016年07月15日(金)16:06 pm

2016年のF1ももうすぐ前半戦を終えることになるが、すでに来季のドライバー体制に関するうわさがいろいろとささやかれている。そして、ルノーのシートに関しても何人かのドライバーの名前が候補としてあげられている。

■2017年には戦闘力アップが期待されるルノー

昨年末に正式にロータスを買収し、今季から再びフルワークスチームとしてF1への挑戦を開始したルノー。だが、資金難で開発が進んでいなかった昨年型ロータスF1カーに無理やりルノー製パワーユニットを乗せ換えた妥協の産物とも言えるF1カーでの挑戦初年度は思った以上に苦戦を強いられている。

だが、ルノーのパワーユニットが大幅な進化を遂げたのは、タグ・ホイヤーというブランド名で呼ばれているものの、今季唯一ルノー製パワーユニットを搭載するレッドブルの走りを見れば一目りょう然だ。2017年にルノーのシャシーが大きく改善されれば、トップ争いができるチームに姿を変える可能性も小さくはない。

そんな中、そのルノーのシートを視野に入れているドライバーも少なくないと言われている。そしてその中にはメルセデスの契約ドライバーながら現在はルノーの控えドライバーを務めているエステバン・オコンや、マクラーレン・ホンダの控えドライバーを務めるストフェル・バンドーンの名前もあげられている。

■10代のオコンが最有力候補?

まだ19歳ながら将来が有望視されているオコンは、今週シルバーストンで行われたF1公式シーズン内テストにメルセデスAMGから参加。2日にわたって行われたテストではいずれも最多周回数をマークするとともに、ベストタイムも2番手につけてみせた。

オコンに関しては、7月から正式にルノーのチーム代表に昇格したフレデリク・ヴァスールも、来季のドライバー候補の1人であると認める発言を行っている。

メルセデスAMGではニコ・ロズベルグの契約が今季までとなっているが、すでにフェラーリが来季のラインアップを発表した今、ロズベルグが残留する可能性が極めて高いと考えられている。

さらに、仮にメルセデスAMGのシートに空きが出たとしても、それを獲得するのは現在マノーにレンタルされているパスカル・ウェーレインだと考えられている。つまり、オコンにとってF1デビューが可能となる最短路線は、ルノーのシートを確保することだ。

今週シルバーストンでのテストで印象的な結果を残したオコンは、「ルノーの首脳陣たちが自分たちはどうしたいのかということを決めることになるだろうね」と語った。

■マクラーレンの動き次第ではバンドーンの移籍も

一方、現在マクラーレン・ホンダの控えドライバーを務めるベルギー人ドライバーのバンドーンは、負傷欠場となったアロンソの代役として今季の第2戦バーレーンGPでF1デビューを飾り、見事に10位入賞を果たしてみせた実績も持っている。今年は日本のスーパーフォーミュラにも参戦しており、2レースを終えた時点でのランキングは5番手につけている。

うわさでは、2017年にはジェンソン・バトンの後任としてマクラーレン・ホンダのフルタイムドライバーに昇格するのではないかと言われているが、チームではまだ来季のラインアップに関しては決定をしていない状況だ。そしてヴァスールがバンドーンを非常に高く評価していることもよく知られた事実だ。

シルバーストンで行われた公式テスト2日目にマクラーレン・ホンダMP4-31のステアリングを握り堅実な走行を見せた24歳のバンドーンは、次のようにコメントした。

「マクラーレンでドライブしたいと思っている。だけど、もしその可能性がなければほかにも選択肢はあると思っているよ」

■苦しい立場に置かれるパーマー

現在のうわさでは、昨年までマクラーレンの控えドライバーを務めていたケビン・マグヌッセンは来季もルノーのシートを確保できると考えられているようだ。

だが、今季ルノーでF1デビューを遂げたものの、いまだに1ポイントも獲得できていないイギリス人ドライバーのジョリオン・パーマーのほうは、厳しい立場に置かれていると見られている。

だが、来シーズンはほかのドライバーにシートを奪われる可能性もあるのではないかと質問されたパーマーは次のように答えた。

「正直なところ、僕はそういう心配はしていないんだ」

「僕は自分がやるべきことだけに集中しているよ」

「僕はクルマを改善したいと思っているんだ。それがうまくいけば、僕がどういう力を持っているかということをもっと示すためのチャンスも増えるからね」

そう語ったパーマーは、次のように付け加えた。

「ほかのドライバーのことなど興味はないよ」

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