今年のF1モナコGP(第6戦)決勝は、悪コンディションのためセーフティカー先導によってスタートされていた。
【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
これに食ってかかったのが、1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブだ。
常に率直な物言いをすることで知られているビルヌーブは、ドイツの『Motorsport-Magazine.com』に対し、次のように語った。
「7周もの間セーフティカーの後ろを走らせるなんてばかげたことだよ」
「彼らは旅行者じゃないんだ。世界でも最高の報酬を受け取っているドライバーたちなんだからね」
「F1はすでにファンを失いつつあるし、こういうことはまったく何の助けにもならないよ。ドライバーたちが剣闘士のような強い存在ではなく弱虫に見えてしまう」
45歳となったビルヌーブも、モナコのような狭い市街地サーキットで雨の中でレースを行うのが危険なことだということは認めている。だが、今年のモナコGP決勝でスタートから7周にもわたってセーフティカー先導が行われたのはF1にとって正しいことではなかったと次のように締めくくっている。
「危険はあるさ。だけど彼らはプロなんだ。彼らにスタートさせるか、あるいはルールを変えて、雨のときはスタートさせないようにでもするべきだよ」