かつてルノーでフェルナンド・アロンソのチームメートを務めていたネルソン・ピケJr.が、アロンソはすでにF1キャリア終盤に差し掛かっていると語った。
2008年にルノーでF1デビューを飾ったピケJr.だったが、2009年の第10戦ハンガリーGP後にチームから解雇され、28戦でF1キャリアを終えている。
ピケJr.に関しては、そのレース戦績よりも2008年の第15戦シンガポールGPにおいて、アロンソが有利になるようセーフティカーを導入させるためにチームからわざとクラッシュすることを命じられた「クラッシュゲート」の主役として記憶されていると言っても過言ではないだろう。
昨年はフォーミュラEの初代チャンピオンに輝いた30歳のピケJr.は、因縁の元チームメートであり、現在34歳のアロンソのF1キャリアもそろそろ終わりに近づいているとスペインの『AS』に次のように語った。
「彼は最高のドライバーだと思う。だけど、彼のキャリアも終わりに来ているよ」
「勝てるクルマを手にすることができなければ、どうすることもできないものさ。それは僕にも起きたことだ。昨年、僕はチャンピオンになった。だけど今年は上位にはいない」
さらに、ピケJr.は、F1と電気自動車によるフォーミュラEとは「比較にならない」と語ったものの、今のF1は自分が走っていたころとはまったく違うものへと変わってきており「まるで違うスポーツのようだ」と『AS』に付け加えている。
メルセデスAMGとフェラーリやレッドブルの戦いが激しさを増してきている今年のF1について意見を求められたピケJr.は、「分からないよ。僕はF1の専門家ではないからね」と結んだ。