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チームオーダーに従ったロズベルグに賛否両論

2016年06月02日(木)17:15 pm

F1モナコGPでメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがチームオーダーに従ってチームメートのルイス・ハミルトンに追い抜かせたことについては賛否両論があるようだ。

【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数

先週末に行われたモナコGP決勝序盤は、ポールポジションからスタートしたレッドブルのダニエル・リカルドがトップを快走し、どんどん後続との差を広げていた。

メルセデスAMGは2番手を走行していたニコ・ロズベルグのペースが上がらないと見ると、その後ろにつかえる形となっていたハミルトンを前に出すようロズベルグに指示。ロズベルグもそれを受け入れ、ハミルトンに道を譲っていた。

その後レッドブルのピット作業ミスもあり最終的に優勝を飾ったハミルトンは、レース後にロズベルグは「紳士的」だったとコメントしていた。

■ロズベルグがチームオーダーに従ったのは間違いとの意見

だが、ロズベルグが素直にチームオーダーに従ったことに異をとなえる者もいる。

ロズベルグと同じドイツ出身の元F1ドライバーであり、現在はF1解説者を務めるクリスチャン・ダナーはドイツの『Bild(ビルト)』紙に次のように語った。

「チームはニコが正しいことをしたと言った。だが、結局のところ彼が望んでいるのはF1チャンピオンになることだ」

「もし、最終的にニコが2ポイントか3ポイント、あるいは4ポイント差でタイトルを逃したとしたら、彼はルイスに追い抜かせたことを思い出すだろうね。それに、ハミルトンならまず同じことはしなかっただろうと思っているよ」

■あのままではレッドブルにやられていたとの声

だが、スイス出身の元F1ドライバーで、やはり現在は解説者としての仕事にも携わっているマルク・スレールは、今回ロズベルグがハミルトンを前に出したのは正しいことだったと考えている。もしあのときロズベルグが自分の順位に固執していたならば、最終的に優勝はライバルチームであるレッドブルに奪われていただろうというのがその理由だ。

「もし、F1タイトル争いのライバルでもあるチームメートに対し、コンマ5秒遅い程度であれば、抜かせる必要はないだろう。だが、ロズベルグはあのとき3秒も遅かったんだ。だからハミルトンに追い抜かせるのは正しいことだった。ライバルにポイントを与えることはできないからね」とスレールは主張した。

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