前戦F1中国GPで表彰台を獲得して、凱旋レースでも地元ファンの期待が高まっていたはずのダニール・クビアトだったが、プーチン大統領も観覧した地元のレースでレッドブルのシートを失ってしまった。
●【正式発表】レッドブルがドライバー交代、フェルスタッペンがステップアップ
モータースポーツ界では、クビアトがレッドブルからトロロッソへ降格させられたことに驚きを隠せない。
●レース界も驚き、フェルスタッペンとクビアト交代をホーナー示唆
■バトン「前戦で表彰台だったのに?」
ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)はTwitterで次のように驚きを述べている。
「ホント?一回の悪いレースでクビアトが降格させられたけど、前のレース(中国GP)での表彰台(獲得)はどうなるの?」
■元レッドブル育成ドライバーは
バトンなど多くのF1関係者が驚く中、何人かは驚くことではないと言う。
元レッドブル育成ドライバーの1人だったダニエル・ジュンカデラは、レッドブル育成ドライバーの厳しさを体験した者として「なるほどね、レッドブルの哲学は変わっていないということさ。週末中にヒーローからゼロになるんだ」と語っている。
■正式昇格への布石とも
元F1ドライバーのカルン・チャンドックは「僕の直感では、レッドブルがフェルスタッペンを2017年のシリー(移籍)シーズンで昇格させるための合宿だね」と読む。
18歳のマックス・フェルスタッペンは今、評価の高いダニエル・リカルドと組み、評価されるというプレッシャーにさらされている。
■クビアト、ラストチャンスで証明できるか
クビアトはトロロッソで2回目のチャンスをもらったが、ロシア人ラリードライバーのニコライ・グレイジンは『モスクワ・テレビジョン360(Moscow television 360)』に次のように語った。
「もちろん、クビアトに起こったのは残念だよ。レースでは、何でも起こるし、誰もがミスから免れることはない。僕はレッドブルが結論を急ぎ過ぎたと思うけど、彼らの決断だからね。クビアトはまだF1でベストの1人だと証明することができるよ」