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レース界も驚き、フェルスタッペンとクビアト交代をホーナー示唆

2016年05月05日(木)21:05 pm

既報のとおり、レッドブルは次戦F1スペインGP(15日決勝)から、現在トロロッソに所属している18歳のマックス・フェルスタッペンを昇格させることを正式に発表した。

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一方、前戦ロシアGPでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をクラッシュに追い込んだダニール・クビアトはレッドブルのシートを失い、次戦からはフェルスタッペンと入れ替わりにジュニアチームのトロロッソに戻ることになった。

■ホーナーは示唆していた

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは最近、こうした動きがあり得ることを示唆するように『PA Sport(PAスポーツ)』に次のように語っていた。

「我々は4人のドライバーを有しており、そのうちの2人をトロロッソに貸し出しているんだ」

「すべてのドライバーたちとは基本的に同じ契約を結んでいるし、状況によって、我々がそう望めば、いつでも異動させることができるようになっているのさ」

■マルコの決断か

レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、ソチでクラッシュを起こしたクビアトと今週、話し合いを行うことになると語っていた。だが、実際に今週レッドブルのファクトリーがあるミルトンキーンズに向かったのはクビアトではなく、フェルスタッペンのほうだったと伝えられている。もちろんそれはレッドブルのF1カーでシート合わせをするためだ。

マルコに関しては、時にドライバーに対して非情とも思える決定を下すことで知られている。だが、それにしてもここで突然フェルスタッペンとクビアトを入れ替えるというニュースが伝えられたことでレース界にも驚きが広がっているようだ。

ロシア人ドライバーのイワン・サマリンは、ロシアの通信社『Izvestia(イズベスチア)』に次のように語った。

「ダニールがたった1レースのせいで降格されるとは思えないよ。ベッテルとの事故のせいでクビアトがシートを失うわけではないと信じている」

「私は、ダニールはリカルド(ダニエル・リカルド/レッドブル)ともそれほど力の差はないと思うし、フェルスタッペンよりかなり劣るとも思っていない。私はクビアトが続けられるようすべての問題が解決してくれることを期待しているよ」

だが、マルコは『Tiroler Tageszeitung(チロラー・ターゲスツァイトゥング)』紙に、レッドブルとしては過去2シーズンが振るわなかったこともあり、全力で攻め続けることが重要なのだと次のように語った。

「今ではエンジンもかなり信頼性が高まった。すべてのセッションを何の問題もなくこなすことができている。だからシャシーもうまく準備することができている」

「我々のところには現時点において最高レベルのドライバー(リカルド)がいる。だからカナダ(第7戦/6月12日決勝)で改良エンジンが投入されれば、フェラーリとさえ戦えるという自信がある」

フェルスタッペンとクビアトの交代を正式に発表したレッドブルのホーナーは、今回のシーズン中におけるドライバー交代に関し、次のように語った。

「ダニー(クビアト)は、トロロッソで成長を続けることができる。彼もよく知ったチームでね。そこで再び調子を上げ、自分の可能性を示すチャンスが与えられることになる」

●【正式発表】レッドブルがドライバー交代、フェルスタッペンがステップアップ

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