フェラーリのキミ・ライコネンの上に大きなプレッシャーがのしかかってきているようだ。
【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■もっとうまくやれたはずだとチーム代表
ライコネンは、先週末のF1ロシアGPで今季2度目の表彰台に上った。
だが、フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネはそれでも不満そうだ。ソチで行われたロシアGP決勝後に、アリバベーネは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「ライコネンはいいレースをしたよ。だが、セーフティカーの後ではもっとうまくやることもできたはずだ」
ライコネンはその前日に行われた予選を4番手で終えていた。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がQ3で出走していなかったことで、少なくとも3番手以内に入ることが期待されていたのだが、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)に前に出られ4番手で終えてしまっていた。
アリバベーネは、予選2番手だったセバスチャン・ベッテルがギアボックス交換により5グリッド降格となることがきまっていただけに、なおのことライコネンにはもうひとつ上のグリッドを確保しておいて欲しかったと次のように続けた。
「彼が3番手となれば理想的だったと思う。そうすれば最前列からスタートできていたわけだからね」
■来季の契約更新に向け正念場
今年で現在の契約が切れるライコネンだが、現在チームメートのベッテルを上回るランキング3番手にいるとはいえ、来季もまたフェラーリとの契約を延長できるかどうかは微妙な状況だと言えるだろう。
来季の契約延長に向けて十分な働きができていると思うかと質問された36歳のライコネンは、次のように答えた。
「分からないよ」
「もちろん、僕はレースへの情熱を持っているよ。だけど、自分ではどうにもできないことだってたくさんある。自分にできるのは最善を尽くすことだけだ。そして、この先どういう展開となるのか様子を見るしかないね」